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個人や会社の債権買取について
サービサー(債権回収会社)は不良債権を買い取ってくれるようだ。
それなら当社にある長いこと払ってもらえない売掛金を買い取ってもらおう。
個人的に貸したお金を返してもらえない。弁護士に頼むと費用が掛かるからサービサーで買い取ってもらおう。
個人や一般の会社でもお金のトラブルはありますよね。
当社にも多くの方からお問い合わせをいただいております。
でも、そんなときにサービサーはお役にたてるのでしょうか。
ここでは個人や一般の会社の債権をサービサーが買い取ってくれるのか、わかりやすく説明します。
サービサーで個人の債権を買い取ってくれますか?
いいえ。個人間の債権はサービサーで取り扱えません。
- 個人と個人の間のお金の貸し借り
- 個人間の損害賠償金や慰謝料
- 勤務先から個人に払うはずの給与(未払給与)
残念ながら、個人間の債権をサービサーは買い取ることも、回収業務の委託を受けることもできません。
個人間のお金のトラブルは弁護士にご相談されることをお勧めいたします。
一般の会社の債権はサービサーが買い取ってくれますか?
いいえ。次のような一般の会社の債権はサービサーで取り扱えません。
- 一般の会社同士の売掛金
- 一般の会社同士の貸付金
- 一般の会社同士の損害賠償金
なお、一部のサービサーは、法務大臣の承認を得て支払期限内の債権の集金代行業務の受託を行っていますが、基本的に大口での受託で、1件2件では対応していないようです。また、損害賠償金は取り扱っていません。
一般の会社と個人の間の債権はサービサーが買い取ってくれるでしょうか?
いいえ。原則としてサービサーは取り扱えません。
- 一般の会社と個人の間の売掛金
- 一般の会社と個人の間の貸付金
- 一般の会社と個人の間の損害賠償金や慰謝料
なお、一部のサービサーは、法務大臣の承認を得て支払期限内の債権の集金代行業務の受託を行っていますが、基本的に大口での受託で、1件2件では対応していないようです。また、損害賠償金は取り扱っていません。
当社では取り扱っていない債権
下記の債権は当社で取り扱っていません。
- 不良債権ではない自社割賦(自社クレジット)債権
自社割賦(自社クレジット)の契約直後に債権を買い取る、いわゆるファクタリングは当社では取り扱っておりません。ただし、不良化した自社割賦債権の買い取りは取り扱っています。 - 割賦販売法が適用されない自社割賦債権
不良化した自社割賦(自社クレジット)債権であっても、割賦販売法が適用されない商品や役務、各種法令等に準拠していない契約条件の債権は取り扱っていません。
サービサーが取り扱えない債権はどうしたらいいのでしょうか
自ら督促や裁判を行うのは難しい方は、専門家の力を借りるほうが早く解決することがあります。
サービサーが取り扱えない債権の回収は、弁護士に相談することをお勧めします。なお、弁護士は債権を買い取って回収することはできませんから、相手への催促や裁判などを通じて回収する業務を委任することになります。
債権回収に強い弁護士を知りたい、だれに頼めばいいかわからない、そんなときは各地の弁護士会に相談してみましょう。
サービサーが取り扱える主な債権は次のような債権です
- 金融機関が貸し付けた債権
- クレジット会社や信販会社と契約したクレジット債権
- 保証会社が保証履行した求償債権
- 倒産した会社や個人が保有している債権(ただし、管財人からの依頼のみ)
サービサーで取り扱える債権のほどんどは、銀行や貸金業者、信販会社、保険会社等の金融機関が貸し付けたり保証していた債権です。